凝り固まった愛を叫ぶ。

茶の間にてJ事務所のアイドルを信仰している。

我が家の事情と、NEVERLAND東京ドーム公演に行ってきた話②

NEVERLAND東京ドーム公演1日目。

 

実際にドーム公演に参加して、ドーム公演とアリーナ公演は同じツアーテーマでもまるで別物の作品だと改めて思い知ることになった。頭で分かってはいたけれど身を持って体感した。

特に近年は地元札幌会場が初日になる事も多く、自分が地元で観た同じアリーナ公演だけでも、別会場になると演出が他の方のレポと異なっていた。ドームや野外会場だとセットリストも演出含めて別物だ。

これまでも地元アリーナで観た記憶と、リリースされた大きな会場の公演とでは演出が異なる現象は度々あった。自分の記憶が興奮のせいで曖昧、誤って記憶しているのかとも考えた。リリース作品はカメラワークや編集の関係で自分の見たいところだけが見られるのではない。やはりコンサートは生で観られるなら、体験したいのが本音だ。

だからドーム公演だけではなく、アリーナ公演も映像化してくれると嬉しい。せめて自分の記憶により近い公演が形として残ると嬉しい。特典としてアリーナ公演が収録されたツアーはとても嬉しい。

自分自身の勝手なトラウマだが、自分が一切観ていない公演をじっくり眺めるのが苦しい。美恋コンはしばらくアリーナダイジェストしか観られなかった、幸福コンは特典映像と増田君のソロくらいしか観られなかった。通して見られたのは最近になってようやくだった。やはり自分が観たものとは別世界に仕上がっていた。勿論、がっかりしたとか地方会場を手抜きにしているだなんて思わない。リリースされたものも素敵に輝いていて、メンバー皆が全力で歌い踊っていた。私自身の勝手なメンタル的問題なのだ。

 

良く他グループでも映像作品で見る、あの特徴的な形の広いドーム会場。

2017年6月10日。

東京ドームの上の方、天井席と呼ばれる高い空間からドーム会場を見下ろした。

東京ドームは特別な場所なんだ、辺りに漂う独特の空気感に感動すら覚えた。

会場に入る前から東京ドームにだけ設置されるツアーを記念した協賛者の名前の入ったオブジェを一目みたいファンの熱気、22ゲート前に設置されるツアータイトル看板。デジタルの看板になってから眺めたのは初めてだった。警備員さんの手慣れたアナウンス。広くて複数設置されるグッズ売り場。会場内でもグッズが購入出来る。待ち合わせしているファンの高揚感。どれもこれもコンサートが始まる期待と喜びを具現していて、感動してしまう。

自分自身、普段交流があっても滅多に会えないお友達と会えたり、札幌会場で一緒に入ってくださった方と再会できたり、Twitterで交流のある方と会えたり、とてもとても幸せな気持ちだった。田舎から出てきた私のために時間を作ってくれる人が居る幸せ。時間は有限だ。

お金と時間をかけて、無理を押し通して東京ドームにやって来て良かったと幸せを噛み締める。

私が譲って戴けた席はファンサービスが欲しい、メンバーを近くで観たい、体温を汗を呼吸を、リアルなメンバーを体感したい。そんな方には不向きな座席なのかもしれない。東京ドームのステージに立つ増田君を観たい、公演を構成するパーツの1つになりたい欲だけでここにやってきた自分には会場内に入れるだけで充分過ぎる幸運だ。チケットを譲ってくださった方に心で何度もお礼を呟く。この景色を観る事が出来るのは助けて貰ったお陰だ。ありがとうございました。

アリーナ公演とほぼ同様のステージ構成。細かい部分は異なるが、とにかくスケールが大きい。アリーナ同様、外周花道は無い。スタンド前にリフターが見えた。ドームは広さがあるためアリーナ公演とは配置が変化していた。バックネットは取り外されていた。これはスタンド席の人にはとても嬉しい。ネットの有無はかなり大きい。費用もかかるようなので配慮が有難い。

これまでも何度か東京ドームに来た事があったのに、妙に新鮮な感動だった。

今回はグループやメンバーのメモリアル的な公演でもなく、その年に開催された全国ツアーの1会場としての東京ドーム公演。アリーナ公演も入った上でドーム公演にも入る経験が自分自身初めてだったから余計にそう思えたのかもしれない。

開演前から既に涙腺との戦い。やはり感情のネジが外れていたらしい。

 

あの壮大でファンタジックなオープニングから公演がスタートした。

ワイドショーでも映像が流れたので見た方も多いと思う。札幌初日公演の後、あのオープニングの増田君を脳内で何度も何度も再生していた。

増田君のドーム公演に対する気合いなのか、更に勢いを増した覇気が天井席にも伝わってくる。アリーナ初日公演も凄まじい覇気だったが、ドーム公演は更に上回っていた。やはり彼にとって特別な会場なのだなと気合いの入り方に納得する。最終公演の会場だ。彼の地元でもあるし、関係者やお身内、お友達だって観ているだろう。ましてや大切な東京ドームのステージだ。

ドーム公演オープニングはスモークに加え、水柱も火柱もあがって更に豪華に、ファンタジックになっていた。大きなメインモニターには駅のような映像。

増田君は日本刀の扱い方も、オープニングのダンスもすっかり自分のものにしていた。彼は自分の魅せ方をしっかり理解しているように見える。立ち姿の身体の重心の置き方、ダンスの際の指先にまで神経が行き届いた繊細な表現、脚の開き、目線。彼の動きに合わせて動く髪の毛の一筋まで物語を紡ぐ。

全てがNEVERLAND世界の中で輝いていた。ああ、好きだな。彼の魅力に更に堕ちていく。

皇帝・増田貴久はとにかく纏う雰囲気が強い。増田君が二刀流で日本刀を使いこなす設定は最高以外の言葉が出てこない。こんなに鋭く攻撃的な増田君が見られるオープニングは貴重。音響が決して良くない筈の東京ドームの天井席にも彼の歌声は伸びやかに届いた。驚くべき歌唱のクオリティだった。アリーナ初日より歌声が格段に進化していた。2ヶ月間かけてツアーを自分の中で進化させてきた集大成。彼の声を永遠に聴いていられたらどんなに素敵だろう。

このオープニングはNEWSコンサート歴代オープニングの中でも断トツに格好良い。他グループのファンの方にも是非見てもらいたい。ジャニーズファンじゃ無い人にも見ていただきたい。

どんな世界観にも溶け込めるのは、何色にでも染まることが可能な「白」のNEWSカラーの特性かもしれない。

基本の演出、セットリストは大きく変わらなかったがドームの広さ故に追加曲と演出の変更箇所はあった。

 

どの増田君を見ても、楽しそうだった。

溢れんばかりの笑顔。会場が大きい分更に大きく動き、跳ね回る。大きく手を振り、リフターでもトロッコでもクレーンでも身体を折り曲げて下の方にも手を振って、慈愛に満ちた笑顔を見せていた。丁寧に丁寧に、団扇を見つけては笑顔を見せ、手を振る。上の方にも手を振ってはくれていたが、全体に向けてだ。天井席はどうしても個別ファンサービスをしている様子を見守るだけになるのは仕方ないのだ。幸せそうな増田君と、増田君のファンサービスにより幸せになるファンを見て幸せになる自分。なんと平和な空間だろう。

明らかにアリーナ公演で歌い踊る増田君とテンションが異なる。彼がアリーナ公演を疎かにしているだなんて一度も思ったことはない。けれど、東京ドームの広いステージに居ることが嬉しくて嬉しくて仕方ないと全身で叫んでいた。彼の目に映る、ステージから見える景色はとても美しいのだろう。

そうか、こんなにも地元公演と様子が違う姿が見られるのか。私はずっとこの姿を見逃してきたんだ。少し淋しくもあった。

増田君の幸せ溢れる満面の笑顔が見られるなら、また東京ドームのステージに立って貰いたい。何度でも何度でも東京ドームに立って欲しい。素直にそう思えた。

 

今回のツアーは札幌公演だと東スタンド、東京ドームは3塁側に縁があった。どちらの会場も上の方から眺める事が大半。アリーナからの景色は1度も経験する事はなかった。それでも大変満足していた。近くで観る事だけが自分のマストではない派だ。

近年のNEWSツアーで札幌3公演開催されたのも久々だ。ドーム公演に入ったのも初めてで、自分比で回数も見られたせいもあるかもしれない。でもこの充足感は増田君の魅力が大爆発していたツアーだったからだと思う。可愛いだけじゃない増田君はコンサートでは度々観られるが、今年はとにかく格好よさがより際立っていた。増田君の魅せるカラーはより彩度を増して、バリエーションも増えた。

私が観た2013年の10周年ツアーは札幌1公演のみだった。そもそも最初から札幌は1公演のみ。

その1公演の増田君、ダンスはキレキレで素敵、歌声もやはり素敵。だけど最終的には暑さでバテていた印象が強い。空調の整っていない会場で本当にごめんなさいって思った。北海道なのに猛暑だった。MCでほぼ口を開けないほどバテていた増田君。熱中症に近い感じだった可能性もある。あのツアーの流れは増田君の担当する箇所的に体力を消耗するのも理解している。そして増田君は全力でたくさん踊る。

大好きな彼のソロ『Remady』を必死に脳裏に焼き付けた記憶。ドームの映像とはやはり違っていた。ドームのRemadyはとても気合いに満ちて男臭くて、スケールも大きくて素敵だった。アリーナ公演の映像はダイジェストのみ。日程的に増田君念願のドーム公演には参加する選択肢すら与えられない自分。あのアリーナ公演もフルで観たかった。

1公演でも観れたら幸せだった。それなのに、今年はこんなに肉眼で公演を観ている。憧れの東京ドームでも増田君の歌声をリアルタイムで体感出来ている。踊る姿、見たい箇所を遠くからでも双眼鏡で切り抜いて見ることも出来る。コンサートに入れることが幸せだった。

縦の花道が長い分、演出が更に素敵になっていた箇所も多かった。音も増えたし、ランウェイのようにNEWSメンバーが歩いたり、賑やかに可愛らしく踊る曲があったり。

追加になった演出や曲は具体的にレポされている方の内容で把握している人が多いと思う。皆さんの職人技に拍手。私は公演後は移動するだけで手一杯。

リフターで歌う『Snow Dance』の後に『スノードロップ』が増えていた。カップリング曲シリーズ。甘く優しく歌う歌声にとろけそうになった。リフターでスタンドに居る間、周囲に丁寧なファンサービスを繰り広げていた。それはそれは幸せそうに微笑んでいた。それを見て私も幸せだった。アリーナトロッコからリフターに移る際にふざけていたお茶目な増田君がSo cute!!心で悶絶。終始、悶絶。

「あなたの事がー!!スキダカラァ!!」

心で叫びまくり。

アリーナ公演の途中から追加になったと聞いていた『サマラバ』はこれまた可愛いが過ぎていた。ラジオDJ風に増田君が曲紹介&締めを行う。あざとく作ったお声が可愛くイケてるバージョン。声のお仕事、とっても向いてますよね。何度聴いても良い声。だから彼のラジオも大好き。ダンスも可愛い。Jr.とメンバーが4グループに分かれてワチャワチャ。

『渚のお姉サマー』も追加されて、夏のブラシリーズ出揃った。増田君にお願いされるお姉様は幸せだね。

10日の増田君は、基本的にとても楽しそうな笑顔が多かった。彼の心の内迄は分からないけど、ファンとしては笑顔でホッとした。

フルスイングでは感情的になりがちのNEWSメンバー。やはりメンバー各々が感情を抑えきれない様子はあった。

ここで小山君が突如涙で声を詰まらせた。

今回の騒動の発端でもある彼も色々心に抱えていたのだろうか。きっと仕事柄言えない本音はあるのだろう。私は小山君を語れるほど見守ってきていないからなんとも言えないが、感情的になったのだろうか。貰い泣きが多い彼だが、自発的に涙した。小山君が泣き出した瞬間のメンバー同士の優しい表情はとてもNEWS的だった。お互いがそっと支えて寄り添える。家族みたいな存在だとメンバーのことを例えていた増田君。家族の関係性、愛情には様々な形がある。べたべたするだけの愛情とは違う温かさ。最近のNEWSメンバーを見ていると成る程な、と思う。

『BYAKUYA』の追加は嬉しかった。最近Jr.人気も高く、Jr.現場や少クラでも若い世代に披露される場面が増えたこの曲。Whiteで観た時も期待の上を魅せてくれた曲。あの増田君が振りを間違えまくるという、私に珍しい驚きをくれた曲でもある。手越君の要望により生まれた名曲。本家NEWSがドームで再度歌ってくれた。今回のBYAKUYAもJr.含めて素敵でした。NEWSのBYAKUYAは少し大人のBYAKUYA。この曲はNEVERLANDの世界観にもしっくりくる。ファンタジー色が強いからだろう。

『ANTHEM』の追加も嬉しかった。私の中では増田君の見せ場が多い曲。サッカーシリーズでは特にお気に入りの曲だ。低音パートから高音パートまで増田君の美声が生きる。また生歌で聴けて幸せです。選曲してくれた方、ありがとう。

 

スタンド近くにメンバーが行くフロートはエレクトリカルパレードのような電飾が施され、きらびやか。メンバーの乗るフロートは汽車がモチーフだった。増田君+加藤君、小山君+手越君の組み合わせだった。なんと、このフロートタイム、後ろからJr.も一緒に練り歩く。大きな旗を持ったり、浮かんでいた球体を手に持っていたり。乗れるJr.は一部のみではあるが、Jr.用の小さなフロートが用意されていた。これはJr.もJr.ファンも幸せな演出だ。私は勝手に増田君発信の演出かなと思っている。もしかしたら違うのかもしれないけど、彼はとてもJr.を大切に想い、演出にも華やかに生かしている。一緒にステージを作る仲間を愛する、そんな増田君が大好きなのだ。

MCも和やかだった。皆に衣装を次々とかけられて、ソプラニスタ増田君も可愛かった。ふざけて発した美声の麗しい高音。普段の声は低いのに歌声はハイトーンって本当に魅惑の声。

コンサート後のメンバーの仕事予定話で自分だけがマッサージ予定で「やめろよぅ、俺が暇みたいに聞こえるじゃないかぁ。」と笑いに変えていた増田君も可愛かった。今年のMC、増田君は積極的に参加して話題を提供したり回していた。バラエティ番組に出ていることで好影響が現れたと思う。ほとんど話せず頷くだけ、空気を凍らせるだけの増田君は札幌にも東京にも居なかった。関係ないけど、空気を凍らせる増田君も大好きだよ。気にせず好きなことを話してね。

まだまだ印象に残ったポイントはある。思い出したら加筆訂正していくと思う。

 

増田君のソロ曲『FOREVER MINE』の歌声、表情が初日から大きく変化していた。

肩から力の抜けた、柔らかい歌声の印象にとても驚いた。顔付きも違っていた。力がほどよく抜けたふんわり柔らかい空気。

私が聴いたのは初日公演、彼の中で緊張が何処かにあったのかもしれない。この数ヵ月でNEVERLANDでの増田貴久君の『FOREVER MINE』の世界が作り上げられたようだった。どこまでも温かくて、柔らかい歌声。丁寧に丁寧に歌うことだけを念頭に置くのではなく、増田君の色が灯っていた。高音部も伸びやかに天井席にも届いた。ここは本当に東京ドームだろうかと思えるほどの、会場ハンデを感じさせない歌声だった。

彼は何処まで成長していくのだろうか。歌声の成長から目が離せないアイドルに出会えた幸せを噛み締めた。ありがとう。きっとこんな人には中々巡り会えない。

 

ラストの『流れ星』から『U R not alone』への繋ぎ方も私が観たアリーナ公演よりすんなり入り込めるように演出が変化していた。グランドフィナーレに観客がスムーズに入り込めるようになっていた。

 

10日の公演で何より衝撃だったのは『U R not alone』の増田君だ。

おこがましいけれど、この曲の彼を見るために自分は東京に来たのかもしれないと思った程だった。それ程までに衝撃的だった。

札幌公演を観ても、他会場のレポをみても、この曲を歌う増田君は感情が剥き出しだ。

東京ドームでの彼はどうなるんだろう。しっかり見届けようと肉眼で見つめた。双眼鏡は持たなかった。

この曲の歌い出しは増田君だ。耳を澄ませて待った。

増田君がマイクを持ち歌おうとした。

したのだ。

「はぃ…けぇ…」

微かに声がした。

が、歌声にならない。

何とか歌おうとしているのだが、感情が抑えきれない。声を詰まらせて、肩を震わせて、出だしから泣き崩れていた。顔をくしゃくしゃに歪めて泣いていた。それでも尚歌おうとする。口を動かそうとしても音声として声を出せないほどの感情。歌声にならない。

あんな泣き方をする増田君を見たのは初めてだった。

客席も一瞬驚いた感じだった。

いつもは泣き顔は隠したいし、顔を隠したり、後ろを見たり、下を向いたり。ステージでは泣かないように気丈にして、それでも抑えられなくて涙する。涙を流して声が震えても、自分のパートは歌うのが増田君だった。

この時は歌うこともままならない涙だった。

増田君が歌えない程の流れ出た感情。

彼の涙の理由は彼にしか分からないだろう。

ああ、この子はここまで、ステージの上でこんなになるまで感情を内に内に秘めて、笑顔で今年のステージに立ってきたんだ。

三十路を越えた青年の子供のような泣き顔に、格別な労いを贈りたい。

良く頑張ったね。

泣いて良いんだよ。

背中をさすって労いたかった。

プロの歌手として誉められた行動ではないのかもしれない、簡単に美談として片付けるものでもない。

誰が否定したとしても、抑えきれない感情をそのままファンに剥き出しにした増田君は素敵だった。アイドルの前にとても人間らしく、彼の真摯な人柄が伺えた。

あなたの努力と魅力のお陰でとてもとても素敵なツアー、ステージだった。

無理して東京まで来てしまったほど魅力的なツアーだったよ。

たくさん、たくさん、苦しいことも悩んだことも、不安もあったんだろう。

きっと弱音も吐かずに、仕事で還元してきたんだろう。

無意識によりたくさんのものを背負ってしまったのかもしれない。

ありがとう。

明日もあるけど、お疲れ様。

東京ドームのステージに無事に立って、収録の無い日で、張りつめていた糸が切れてしまったのかな。

ここまで笑顔で貫いてきた姿も素敵だったよ。

彼の本当の心情は私には分からないけれど、勝手に心で労ってしまった。

叶うなら全部忘れるから、離れたところで独り言でも構わない、吐露した気持ちを聞いて受け止めたい。それは私の役割じゃないけど、分かっているけど。勝手にそう思ってしまった。ああ、重たくて気持ちが悪いファンだ。

メンバーも増田君の泣き方に驚いて、気遣うように視線を送っていた。彼のパートを歌うべきか迷っていたようにも見えた。増田君が歌えないと歌声が無い状態が出だしから続く。歌に強いこだわりとプライドがある筈の増田君のパートを簡単には手出しできないのも何となく理解できる。

最終的に手越君が自然とサポートしてくれていた。やはり長年寄り添ってきたシンメ。

テゴマスの近過ぎない距離感を保ち、相手を思いやる雰囲気が好きだ。ここぞと言う時にはお互いを支え合う。アイコンタクトを交わす。戦友であり兄弟的でもある。そんな絆が根底にあるパートナー関係が素敵だ。増田君のパートを歌ったのが手越君でホッとしたし、嬉しかった。

その後シゲちゃんが増田君を抱き締めに行くのを見て、この2人の頑張りに拍手喝采を送りたい気持ちで溢れた。苦楽全てを共にしてきたメンバーにしか共有できない感情があるのだろう。

きっとこの日の公演はリリースされる映像には収録されない。もし可能なら収録して欲しい。この公演に入れなかったファンにも届けて欲しい空間だった。

増田君は強いけど、無理に強くいなくても良いんだよと誰かが寄り添ってくれていますように。弱さを出せる場所がないと苦しい。

ファンが歌うパートを全力で、必死に叫んだ。少しでも増田君の背中を支えられていますように。そう願う。

ああ、きっと増田君はオーラスに泣かない。

この公演を観てそう思った。

私は増田君がそこに居る限り、どんなNEWSにも寄り添う覚悟だ。

ファンの前で素直な感情を見せてくれた事が私には嬉しかった。もっともっとさらけ出しても大丈夫だよ。

 

 

 「この景色一生忘れないよ」

ステージからバックステージに引っ込む際、最後に小さく呟いた増田君の姿が今でも頭から消えません。

どうしてオーラスではなく今日、その言葉を選んだのだろう。

 

私も一生忘れない。

 

※③に続きます。