凝り固まった愛を叫ぶ。

地方のお茶の間にてJ事務所のアイドルを応援している。NEWS増田君溺愛。頭が固い。

NEWSICALに想いを寄せて③

※②からの続きです。

 

FNS歌謡祭本番も近付き、NEWSICALが具体的な形に組み上がろうとしていた。既に本番のほぼ直前だ。

NEWSメンバーそれぞれがパーツを持ち寄り、形に組み上げてNEWSICALという作品に仕上げる。脚本、衣装、音楽、演技。

フジテレビのスタッフさんが作り上げてくださったNEWSICALの立体になった世界。華やかで豪華な舞台装置。工夫や仕掛けもたくさんある。FNS歌謡祭本番での生放送ショートバージョン披露と、ドキュメンタリーNEWSICALで披露されるフルバージョン収録に使われるためだけのセット。

なんと贅沢で豪華なのだろう。大勢のスタッフさんが彼らのために作り出してくれた世界。本番数日前に形に組み上がっていた。準備は一般人の自分には想像もできないくらい大変だろう。彼らの晴れ舞台のためのセット。組み上がっていたセット、装置をメンバーたちも嬉しそうに見ていた。

 

air:manさんが脚本と演出に合わせて振り付けを行っていた。air:manさんは振付集団なので複数のダンサーさんが在籍されている。

11月30日。

本番が近付き、NEWSメンバーに振り移しを行う。それぞれのメンバーに見立てたダンサーさんがスタジオで実際に踊り、彼らに振りを指導する。2日で仕上げなくてはならないタイトスケジュール。ジャニーズの皆さんは普段からこんなタイトスケジュールなのだろうか。もっと仕事が詰まって厳しい人もいる可能性があるのか。ともかく年末の歌番組に多数出演していたNEWSが忙しく動いていたことが良く伝わった。

レッスン着で座り、ダンススタジオで真剣に振りを見ているメンバー。年末年始、大型歌番組の出演はFNS歌謡祭以外にもある。当然彼らにはテレビのレギュラー番組を含め他のお仕事も多数ある。覚えなければならないのはNEWSICALだけではないだろう。

NEWSICALのダンス部分の複雑な振付。

NEWSメンバーが表情をコロコロ変化させつつ、各自コメントを小さく呟きながらダンサーさんが踊る姿を真剣に見ていた。難易度の高い振付に苦笑いしつつも明るい雰囲気。彼らはダンススタジオの大きな鏡の前に横並びに座っていた。

そんな中、明らかに様子のおかしいメンバーがいた。

増田君だ。

髪の毛は短くさっぱりし、朱赤のヘアカラーに変化していた。大きな白いマスクで顔の半分を覆っていた。

マスクに隠れず見えている瞳の色は虚ろ。普段は愛らしい笑顔にふんわり包まれているが、彼は切れ長の目をしている。真顔になると視線が鋭い。逞しい身体を体育座りのように小さく折りたたみ、他3名から少し離れた位置に腰掛けていた。浮かない表情でダンサーさんを見つめていた。

明らかに体調が悪そうだ。

そうでなければ物凄く不機嫌か。

表情が固い。

小山君のナレーションで、増田君は数日前から体調不良を訴えていたと告げられた。

年末のベストアーティストに出演していたあの頃、体調が悪かったと増田君本人も打ち明けていた。彼の髪型や髪色を見ても同時期と思われる。少プレ・プレミアムショー小山君プロデュース回も収録はそのあたりだと思う。

更に遡れば2018年に発売予定の新曲『LPS』MV撮影のオフショットがワイドショーで公開されたが、悪寒なのか増田君が寒さに震えて顔色を悪くしていた。暑がりの増田君が青白い顔で、厚着をして寒さに震えていた。北海道の雪の残る、まだ寒い3月ですら羊ヶ丘展望台にて厚着をしていなかったのに。こんな弱々しい増田君を見ることがほぼ無いので、守ってあげたくて助けたくて苦しかった。小山君が隣に寄り添ってくれていて良かった。LPSのMV撮影時の髪型はNEWSICAL振り付けに入る時期より少し前と思われる。ハードスケジュールの中、体調不良を抱えこじらせてしまったのだろうか。

体調不良により思うように歌えず、聴き苦しかったら申し訳ないと後に本人から謝罪コメントを見て驚いた。本人が体調不良だったと後出しをしたいくらいには不調だったのだ。

ベストアーティストでは手越君も声が出ない程の体調不良を抱えていたはず。つまりこの頃手越君も本調子ではない可能性がある。

彼らの仕事だけ見ていたら大抵の人はぱっと見、体調不良には気がつけない方が多いだろう。体調不良でもクオリティの高い仕事をしてくれる。私も観察眼に秀でてないから気がつけないと思う。

増田君は体調不良を引きずっているどころか悪化してしまった様子。ドキュメンタリー収録をしていると分かっているであろうプロアイドル増田君が、余裕の無さを隠せない。いや隠さないほどの体調不良なのか。笑顔が代名詞になっているような彼が、ニコリともしない。おそらく余裕がなくて笑うことも出来ないのだろう。

振りを教わっている間も身体を思うように動かせない。途中で何度も動きが止まる。表情は堅いまま。目が暗く虚ろ。起きているのも辛かったのかもしれない。

メンバーは彼の体調不良を把握していてもあえてコメントはしない。2日間でNEWSICALのダンスを覚えなくてはならないのだ。それは変えられない。心配していても簡単に声はかけられないのだろう。私は無理をすることが美学と思わないが、無理が当たり前の世界だろう。

その様子を実際に映像として目の当たりにして強い衝撃を受けたと共に、これまでも彼らは体調が思うようにならない時も、怪我をしてもコンサートに出演していた事実を改めて思い起こす。

リリースされている映像作品のドキュメンタリーにも舞台裏では体調不良を抱えた中で、それを客席に隠してコンサートに立っていた彼らが収められている。

脳裏に蘇る。昨年のツアーNEVERLANDでも加藤君が声を出せない中でコンサートのステージに立ち、その後悔しさを滲ませていたことを。それは記憶に新しい。

彼らには代わりがいない。

でも生身の人間だからどんなに体調管理に配慮しても、病気や怪我は避けられない。機械じゃないのだ。

どんなに体調が悪かろうとも、法定伝染病でもない限り生放送やコンサートは簡単に休めないだろう。

厳しい世界だ。

私のような一般職は休んでも多少穴があくだけ。代わりの人が務めることが可能。なんとかなってしまう。

でも彼らはそうはいかない。

オンリーワン。

今回は代役を立てられる仕事の内容ではない。NEWSの、メンバー揃って向き合うことが求められる内容。

生放送はスケジュール変更が難しい。万が一参加できなければ仕事に穴を開けることになる。

これまでも体調不良を隠して仕事にあたってくれていた事はたくさんあるだろう。ラジオでも鼻声かな、元気ないなと感じることもある。NEWSだけでなく、芸能のお仕事に携わる皆さんはこうなのだろう。エンターテイメントの世界でこうやって身を削って楽しませてくれている。

彼らに向けて感謝の気持ちが溢れる。同時に切ない、なんとも言えない苦しい気持ちも芽生える。厳しい世界で一線に立ち続けてくれているということは、こういう面もあるのだ。

私は彼らの仕事を、彼らを全力で応援することしか出来ない。

 

思うようにならなかったのか。辛さが限界に達したのか。増田君がダンスレッスンから離脱した。

離れたところからメンバーを見つめる。何かを考えていたのかもしれない。言葉を発しない増田君の背中が悔しそうに見えてしまう。

メンバーは増田君がレッスンから離脱したことに気がついていても特別声をかけない。スタッフさんも同様だ。それが配慮なのだろう。

最終的に増田君はダンスレッスンを中止し、スタジオを後にした。その後彼がどう過ごしていたのかは不明だが、体調を整えるために最善を尽くしたのだろう。

増田君が去ったあと、空気を悪くしないように明るく振る舞ってくれていた手越君。彼も体調は芳しくなかったかもしれない。彼の明るくポジティブな様子は周りを元気付ける。

自分で自分の体調を見極め、無理をせず切り上げた増田君の決断力も素晴らしい。無理をして結果更に悪循環になるより、良い方に向かうための最善策を取ることは甘えではない。振付を覚えるための期日が迫っている中、レッスンを早退することは勇気も必要になる。増田君本人が一番辛いし悔しかった筈だ。誰も彼を責められない。

その後もレッスンを続けるNEWSメンバーの姿も胸に響いた。

 

翌日、集合の2時間前にスタジオに姿を現した増田君。

昨日の今日だ。どう考えても体調は万全では無い。それでもこの日までに振付を覚えなくてはならないのだ。前日レッスンに参加していない分の遅れは自分で取り返さなくてはならない。

スタジオに向かう増田君の広い背中からは気迫と決意がみなぎっていた。私にはそう映った。どうか少しでも体調が回復していて欲しい。

ドキュメンタリーカメラもスタジオ内には入れない鬼気迫る増田君の様子。彼のパブリックイメージである「明るくて笑顔のまっすー」はどこにも見えない。働く男、プロの演者としての顔。

ダンススタジオの扉ごしに黙々とレッスンに打ち込む増田君の姿があった。ただひたすらに振付を身体に刻みつけていた。集中力も気迫もひしひしと伝わる。愛らしい振付を踊っているのに、その顔は全く笑っていない。周囲を威圧するような迫力を放つ。

NEWSメンバーと合流してのレッスン。フォーメーション等確認しながら進む。先にレッスンをして遅れを取り戻した増田君の動きは形になっていた。本人からも「行けそうかも。」と前向きな呟きが漏れ出た。メンバーといることで強張っていた表情がふっと緩む。目元が笑顔になる。

メンバーの存在は大きい。

つくづく思った。

そして増田貴久という一人の男性を心から尊敬している。

無理をする時はするのだろうが、引かなければならない時は迷わず引くことができる。ここぞという時の決断を自ら下せる。

そして引いた時、休んだ時、その分あとからしっかり取り返す。それだけの器と能力がある。なんて素敵な人だろう。多くを語らずともその身体で、行動で示していける人。

 

組み立てられたセットでのリハーサルに移るNEWS。スタッフさんたちも忙しなく動いていた。皆さんで作り上げているプロジェクトなのだ。本人たちの力だけでは成り立たない仕事。

セット前で手越君が増田君に何か話しかけた。その時の増田君は傍らに立つスタッフさんによって何か支度されていた。大きなマスクで顔の半分を覆い、それまで真顔だった増田君の表情。手越君とコミュニケーションを持つことで一瞬で目元が柔らかな笑顔へと変化する。見事な変化だった。とても優しい瞳で手越君へと微笑んだ。手越君との深い信頼関係を映像が切り取った瞬間。きっと手越君以外は増田君をあの顔には出来ない。なんて尊い2人の関係。

深夜まで彼らのセットでのリハーサルは続いた。既にFNS歌謡祭オンエア当日だ。本番も含め、セットの吊り上げや、大道具の撤収などスタッフさんの絶妙なタイミングでのアシスタントがあって成り立っている。

衣装チェンジも同様だ。多くのサポートがあって瞬時に着替えている。

スタッフさんたちは休むことなく作業にあたってくれていたのだろう。寝る間を削って。大きな番組、しかも生放送。

その中で披露される生放送でのミュージカル。

 

4か月に渡るプロジェクトのゴール。

とうとうNEWSICALショートバージョンFNS歌謡祭での披露当日を迎える。

本来の作品が4分間に短縮されて披露される。

私達視聴者が、ファンがドキドキして待ち構えていた裏でこんなにも壮大なドキュメンタリーが展開されていたのだ。

控室に掲示された当日のメンバーの動き、流れ。他局で生放送の報道番組に出演後に合流する小山君はギリギリで動いていたことも良く伝わった。メンバーそれぞれの細かな動きがまさに分刻みで記載されていた。

そして迎えた本番。

彼らはプロだ。

ただニコニコ笑っているだけのアイドルではない。

だからこそ多くの人の心を大きく動かす力を秘めているのだ。

改めて彼らが大好きだと噛みしめる。

衣装チェンジでセット横にて鏡をチェックしている真剣な顔。セットに戻り照明を浴びると瞬間的にアイドルの顔になるのだ。相手に安心感と多幸感を与えるあの笑顔に。

このドキュメンタリーを見てから、FNS歌謡祭で披露された「NEWSICALショートバージョン」を見返すとより発見が多かった。

NEWSICALテーマソングにもなったLPSの初披露。優しくて、温かい楽曲。NEWSの持つ雰囲気にとても似合う。Love・Peace・Smileの言葉はNEWSにぴったり。頭文字をとってのLPS。

NEWSICALのクレジットは脚本を書いた加藤君の名前が作詞で刻まれている。加藤君の作った作品でNEWSが演じる素晴らしい夢が叶った瞬間。

クリスマス・イブのカノン部分を使用した事もあってか、山下達郎さんの名前もクレジットされている。楽曲使用を許可してくださって感謝の気持ちです。

無事にFNS歌謡祭でのNEWSICAL生披露を終えたNEWS。

感動や余韻に浸る間もなく、FNS歌謡祭の次の出番のために慌ただしく移動して行く。スタッフさんの拍手を浴びながら、お礼を伝えるメンバーたち。急ぎ足でFNS歌謡祭メイン会場の飛天へ向かわねばならない。一瞬振り返りスタッフさんにお礼を伝える増田君の姿がとても逞しくて、年甲斐もなく胸ときめいた。素敵な男性だ。

NEWSICALショートバージョンの感想記事にも書いたが、私はNEWSICALの持つ温かい雰囲気がとても好きだ。優しくてストレート。作品への賛否は受け止めつつ。

彼らのデビュー15周年に向けたお祝い企画としても素敵なプロジェクトだった。なんど見てもほっこり笑顔になる。

 

そしてオリジナルバージョンである、カットされていないNEWSICAL披露がドキュメンタリーNEWSICALのラストを飾る。

ショートバージョンと比較するとほんの数分のカットでも伝わる内容の印象が変わるものなのだと驚いた。圧倒的にオリジナルバージョンのほうが素敵な作品だ。

小山参タのドジなキャラクター、高いところが苦手だということ、参タたちの仕事内容や苦労も伝わる。ハロウィンと対峙するNEWSの様子や、時間を戻すために苦手な高いところに向かう小山参タの気持ちの変化もオリジナルバージョンのほうが断然理解しやすい。

LPSのシーンもより温かみが増していた。

スタッフさんと一緒に手を振るシーン。皆さんで作った作品。

NEWSからファンへの温かい作品の贈り物。

素敵な歌声の贈り物。

これまであまり踏み込んで見せなかった面をファンに覗かせてくれたこと。

全てが嬉しくて、NEWSファンは勿論、NEWSファン以外にもこの番組を見てほしいと思った。きっと彼らに興味を持ってもらえる。

アイドルグループが自分たちの力を中心に、スタッフさんと共に生み出してくれた素敵な作品が「NEWSICAL」だ。

カーテンコールの4人の充実した表情が清々しかった。

彼らは未知の分野に切り込んでいける力もある、貪欲な探究心も挑戦する心もある。NEWSはデビュー15周年にしてまだまだ発展途上のグループ。どんな変化も受け入れていける柔軟性も持ち合わせている。

この先も楽しみだ。

 

正直NEWSは年間にリリースされる作品数も多くない。

グループの冠番組も存在していない。

世間に対しての影響力も知名度もそうあるわけではない。

グループとして紆余曲折を経てきた。それに伴って離れていったファンも多い。

でもその分、新たに今の彼らを見てファンになった人もたくさんいる。

だからこその悔しさや貪欲さをメンバーも忘れていないと思う。慢心することなく、成長しようと己を磨いてくれている。彼らは魅力的だ。才能にも恵まれ、努力することを当たり前に出来る。華やかな面だけでなく、泥臭く人間味がある。それも彼らの魅力だ。

彼らはファンの方を振り返り、手を差し伸べてくれる。一緒に歩んでいこうと思わせてくれるグループだ。こちらは勝手に応援させてもらってるのに、ファンの手を引いてくれるグループ。

私は彼らの力になりたい、小さな力でも支えたい。大好きだと彼らに伝えたい。そう思わせてくれるグループなのだ。

NEWSの15周年がどうか充実して、実りあるものになりますように。

彼らが笑顔でいられますように。

もう涙のエピソードは不要だ。

彼らもファンもたくさん笑顔でいられますように。

新曲LPSがたくさんの人に届きますように。

ファンが待ちに待った映像作品NEVERLANDも多くの人に届きますように。

 

ドキュメンタリーNEWSICAL。

素敵なプレゼントでした。ありがとうございます。