凝り固まった愛を叫ぶ。

地方のお茶の間にてアイドルを愛でている。もはや信仰。NEWS・増田君溺愛。頭が固い。

お互いの領域を大切にしたい。

最近、NEWSファン全ての動向とまでは行かないけれど、特にSNS上でのファンの流れを見ていて気になっていたことがある。

批判としてではなく、気になっていた。

私は誰かの考えを批判や否定できるほどの立場にない。ただ、ぼんやり気になっていた。

 

現代社会にインターネットとSNSは切り離せない存在だ。とても便利だし、社会への影響力もある。情報に敏感な現代社会には必須アイテム。ほんの少し前では考えられなかったことが、自分の手元で簡単に操作できてしまう世の中になった。なんでも調べて、知ることが可能だ。ネットを開けばたくさんのものが直ぐにその場で購入可能。地方在住の私はその恩恵にあやかっている。

近年ではホームページだけでなく、ブログやインスタグラム、Twitter、LINE。たくさんの媒体がある。インターネットは世界中に向けて個人を発信することが可能。

 

ジャニーズファンの世界だけでも格段に変化した。ファン同士のネットワークはこれまでも存在していたが、より簡単に自分と気の合いそうなコミュニティを探すことができるようになった。

タレントの目撃情報もリアルタイム。

コンサートレポートもリアルタイム。

雑誌の発売前に写真が流れてくる。

早売りを競うように転載する人が増えた。

TV番組の収録の様子もリアルタイム。

下手すればオンエア前にネタバレする。最近は番協も情報漏れに敏感になっているようだ。

コンサートチケットの取引も当落開始と同時にリアルタイムに始まる。

そもそもがチケット申込みでさえインターネットを利用する時代になった。振込用紙に記入して先払いする機会は格段に減った。当落もメールで分かるし、電子チケットになった。あの当落確認の鬼電話をかける文化は消えていくのだ。何日間も確認のために電話した記憶ももはや懐かしい。全ての事柄にタイムラグがほとんどなくなった。

それは便利だけど、同時に不自由さも生む。

一番乗りに情報を拡散させるきっかけを作りたい人が競うように現れた。

正しくない情報でもインターネットでは瞬く間に拡散されていく。それを鵜呑みにする人もたくさんいる。

関係各所がタイミングを見計らって操作してきた情報解禁日も、誰かの不用意なきっかけで台無しになる。本来世間が知るべきタイミングでは無い時に知ることも増えた。

TV番組も編集前に収録内容が知れ渡ってしまい、オンエアされないと制作側がクレームを受けることもあるようだ。

コンサートも同様にあっという間に内容が知れ渡り、楽しみにとっておきたい方は情報の取捨選択を自ら行わないとならない時代だ。それすらもせず、見たくなかったのに見せられたと戦いの火種になったりもする。

メディアリテラシーという言葉もよく聞くようになった。

簡単に詐欺まがいのことをする輩も出てきた。チケット取引の際のトラブルは犯罪レベルまで起こることもしばしば。犯罪まがいを首謀する存在の低年齢化も激化している。それだけ手軽に幅広い世代が利用するのがインターネットなのだろう。

ネットは個人の自己顕示欲を簡単に満たすことも可能だ。現実世界では難しくてもインターネット上で擬似的な人気者気分も味わえる。魅力的な情報を発信する人をたくさんの人が支持する。世界規模でだ。

インターネットの情報は瞬く間に拡散される。

 

一致団結すべき時にファンが同じ方向を見ていた方がより大きな力になれる。それはアイドルファンとして当然感じている。

私も大好きなアイドルの力になりたい、何かしたいと常日頃考えている方だ。

しかし、私のような人間には出来ることは限られている。

感想を番組や雑誌あてに送る。(たくさんは出せない)

販売物をコツコツ購入する。(各形態ひとつずつがやっと)

周りに良いところを語る。(周りが慣れすぎて良かったねぇ程度の反応)

Twitterやブログに好きの気持ちを叫びまくる。(影響力は小さい)

コンサートで団扇を持つ。(自己満足)

コンサートグッズを購入する。(全買いは不可能)

このレベルの活動しか書き起こすことさえ出来ない。

ファンレターは内容を悩みすぎて書くことさえ憚られてしまう小心者だ。コンサートだって地元公演に入るのさえやっと。大きな会場や記念公演にホイホイ飛んでも行けない。財閥になりたいがなれないのだ。

 

この何かをしたい気持ちは大好きな彼らに頼まれたから抱くのではない。あくまでも自分の自己満足を満たしたいから。大好きなアイドルに何かしたいという己の満足感を満たしているだけ。日頃一方的に幸せにしてもらっている彼らに、勝手に抱いている気持ちだ。勝手に感謝還元サービスキャンペーンを通年開催している。ありがとうと口にしても、し足りない感謝の気持ちのぶつけどころが無い。何かできないかと模索する。個人として大好きなアイドルの力になりたい、支えたいと願ってるだけだ。具体的に何か行動することで、自分の欲求を満たしている。それだけ。

そもそもジャニーズ事務所所属のアイドルからは「応援よろしくお願いします」と言われても、基本的に何かしろとは指示されない。せいぜい販売物を買ってね、出演作品や番組を見てね、程度だ。

具体的に頼まれるならば悲しいけれど「しないでほしいこと」ばかりだ。

プライベートを追いかけ回したり学校に来ないでくれ、違法なチケットには手を出さないでくれ、移動する際に関係のない方に迷惑になる行為はやめてくれ、などだ。

 

繰り返すが、大したことも出来ないのが私。ちっぽけなジャニーズタレントファンの私。この私のような小さな「個」としてのファンがごまんと存在するのがジャニーズファンの世界。

ジャニーズファンの分母は強大である。

小さな「個」が集合するとあっという間に強大な力を持った集合体に変化する。

ジャニーズ事務所に所属する各グループのファンが分散したとしても、かなりの母数を擁する勢力だ。事務所内では小さな派閥だとしても、そのファンが集団で行動を起こすと良くも悪くも世間に大きな影響を与える。

ジャニーズ事務所のタレントが世間のランキング上位に度々名前があるのはそういう結果の表れでもあろう。応援したい個人の分母が巨大。ファンの分母がとにかく大きい。

結果、組織票だと受け取られてしまうことも多い。

ファンの人数が多いのだからどうしても組織と受け取られてしまうことは避けられないようにも感じる。組織票がいつでも悪ではないとも思う。

何かの投票や、販売物の購入促進。

誰かの声に賛同してその輪が大きくなる。

小さな「個」のファンが集まって「集団」になる。こういったことは度々見られる。

 

最初に声を上げた人が多くのファンに支持されている影響力の強い方ならば、特にその速度は早く、広がりも大きい。

影響力の強い方は図らずともSNS上で影響力を持ってしまっただけで、けっして誰かに行動を強要したわけではなく、驕っているわけでもない。自分はこうする、こうしたいと発言しただけ。そこに強制や高圧的な様子は感じられない人が大半。

その方の発言が間違っているとは思わないし、悪いとも思わない。SNSは犯罪じゃない限り個人の自由が許されている世界だ。私は他人を批判できるような、大それた存在ではない。誤解しないでいただけるとありがたい。

その発言が凄まじい速度で拡散され、賛同した人も同じような行動に移す。私もそう思うと発言する。

ファンの間で拡散されるに連れ、その言動が段々とねじ曲がり伝わる。第三者の、別の誰かの意見や思考が付属されていく。

「ファンなら参加すべき」に変化する。

更に「賛同しないとファンじゃない」と極論を展開する方も現れる。

そもそもの発端は違ったはずなのに、その輪に参加しない、賛同しない人は正しいファンじゃないと批判に発展させてしまう方もいる。こんな流れをよく見るようになっていた。

最初のきっかけを知らずに何かの動きの途中経過だけ知り、その意見に賛同する人も多い。特に誰かを批判する流れはすぐ大きくなる傾向が強い。

深く考えずに、この流れに賛同すればファンとして行動したことになると安心感を抱く人もいるかもしれない。大多数と自分が同じ意見だと安心する。

抱く価値観も、誰かの思考に共感するのも個人の自由。

でも強要するのは違うと思う。

みんな違うから世界は面白い。画一化された世界が好ましいとはどうしても思えない。私はひねくれ者なのかもしれない。

ただ、モヤっとした気持ちを抱えていた。

ファンが同じ方向を向いていた方が強い力になるのは分かった上で、大きな力があらぬ方向に作用した時が怖いなとも思う。

 

大好きなアイドルグループNEWSに久々のCDリリースがあった。

NEWSにランキングで1位をとってもらいたい。連続記録を保持してもらいたい。その気持ちを抱くファンは多い。私もそうだ。

現代ではオリコンランキングだけでなく、ビルボードランキングを採用する機会も多い様子。社会はどんどん変化する。新しい仕組みを理解するまでは勝手も良く分からない。解説してくれたり即座に対応するジャニーズファンはとても有能だ。

個人で商品を購入できる数には格差がある。

学生でお小遣いをためて買った1枚。その1枚だってファンの気持ちに変わりないと私は思う。その人の最大の気持ち。

社会人になり、ある程度お金を動かせるようになってたくさん商品を購入できる人はそれもファンの形。彼らにたくさんお金を投資したい人は山程いる。たくさん購入して周りに聴いてもらうように配る方もいる。実際私も友人から他アーティストさんの商品を貰うこともある。

企業としてはたくさん売れてほしいだろう。数字を残さねば次に繋げることも出来ないから売れることは大切。

どちらが正しいファンか、ではないように思う。どちらもファンに変わりない。

たくさん購入するファンが絶対的に正しいファンの姿だとは考えていない。

でも、たくさん購入することが悪いことだとも思わない。数字として彼らに貢献している。

個人の価値観、スタイルの差だ。どちらも間違いじゃないし、矛盾するようだけれどきっとどれも正しいのだ。

 

ジャニーズ事務所のチケットやグッズは学生も手が出しやすい価格設定にされている。ファンの年齢層は幅広く考えられているのだとも感じている。私自身幼い頃から自分自身で好きに購入することに憧れて、いつかグッズをたくさん買いたい、CDも全部買いたい、雑誌をたくさん買いたい、コンサートに入りたいと夢見ていた。当時はお小遣いやお年玉をためてコツコツ購入したものだ。発売されたその時にたくさん投資できなかった時代も長い。

個人でたくさん買って結果的に数字を残すとする。その時は安堵するが、それでもファンの分母が新たに増えていかないと、大量購入するファンも限界が来てしまうかもしれない。ファンが離れれば、それだけ支える母数も単純に減っていく。

小さなことだけれど1枚でも作品に手をのばしてくれる新しいファンが増えて行ってほしい。今支えているファンもそのまま一緒に支えて欲しい。

彼らの良さがどうやったら世間に分かりやすく拡散するのかとあれこれ考える。

ドラマの主演やCMのタイアップは世間で話題の人に多く枠が与えられる。多くの人の目につくお仕事が決まるためには彼らに何が必要なのだろう。

今も知名度はそれなりにキープしていると思う。メンバー個人の業界での棲み分けも出来ている。あと一歩の決め手って何なのかと考えることが増えた。

NEWSの歌やコンサートへのこだわり、作品としての素晴らしさももっと広まって欲しい。NEWSは宗教的と比喩され、お騒がせグループの印象も強い。敬遠して食わず嫌いになっている層を巻き込んでいけたら良いのに。彼らの性格や魅力をたくさんの人に知ってもらえたら。

本当はファンに上も下もないのだけれど、人間ってどうしてもマウンティングしてしまう生き物だから、強い影響力のあるものを上位に考えてしまいがちなのは避けられないのだろうとも思う。そういう方に影響を受けやすく、憧れるのも。魅力的な人に憧れるのは仕方ない。

 

私が勝手に強大な力の全てが良いとは思えずモヤモヤしている中、ある日Twitterのタイムラインで「Twitter文学賞」に加藤君の作品を投票しようと呼びかける人が増えてくる。それは唐突に、目立ち始めた。

とても嫌な気配がした。

 

加藤君はアイドルとして活動していたから作家として本を出版できたと自分自身を俯瞰で見つめ、決して驕ることなく作品を生み出し続けてくれている。本が好きで、読むことも執筆も彼にとってはとても大切な世界なのだと思う。文学界との繋がりも大切な縁。

アイドルの加藤君を知らず作家として捉えているのか、アイドル加藤シゲアキの書く作品だから購入するのか。

手にしたきっかけは個々で違うだろう。外側からは分かりにくい。でもみんな加藤君が好きで、その作品も大切に思っている。

加藤君の作品は読みやすいし面白い。夢中になる。映像化もされている。アイドルとしての仕事をしながらもコンスタンスに作品を出版している。それはとてもすごいと単純に私は思う。きっと彼の頭の中には形にしてみたい世界が沢山あるのだ。その世界を文字として読んでみたい。

Twitter文学賞に投票した全ての人は加藤シゲアキという作家がアイドルじゃなくても彼の本を読んだだろうか。本屋で興味のありそうな活字を探して歩いただろうか。私は比較的本が好きだが、真っ先に加藤君の作品を見つける自信はない。加藤君が執筆したから最初に手をとった層だ。

彼の作品が今年の1冊として本好きなファンが投票した可能性もある。そうではない人の投票もある。アイドル加藤シゲアキを好きだから投票した人もいる。外側からは分からないし、確かにTwitter文学賞の一般投票に兼業作家を除くなど明確な基準も無かった。

加藤君がアイドルと兼業の作家だからと、その作品が差別的批判を受けるのは不条理だとも思う。彼がアイドルをしていることは作品の内容を評価する際に関連性は無いはずだ。作品そのものだけで評価されるべき。

でもきっと世間の先入観は無くならないのだ。アイドルの知名度で売れている作品、と見られてしまうのだ。アイドルが書いたのに面白い、と評価する人もいるのだろう。

私はアイドルを尊敬している。

キラキラ華やかな舞台に立ち、苦労もせず多くの人にちやほやされているように見られがちだが、そうではないことを知っている。表に出さない血の滲むような努力と、その場に立つために重ねてきた時間、犠牲にしたもの、口にしないだけで代償がある。恵まれた容姿だけでそこに立てるものではない。ましてや第一線で長く活躍するアイドルは己を磨くために計り知れない努力と苦労を重ねている。それを見せずに表舞台では光を放って輝いてくれる。アイドルがエンターテイメント界で軽んじられる存在であってほしくない。

アイドルは必ずどんな仕事においても「アイドルだから与えられた場」だと酷評される。アイドルなのに演技力がある。

アイドルなのに本の執筆ができる。

反対には受け取ってもらえないのだ。

演技力のある人がアイドルをしていた。

作家としての才能のある人がアイドルをしていたとはなかなか見てもらえない。

彼ら自身もそのことを良く理解し、努力を怠らない。そして挑戦する業界に関わる人を尊敬する気持ちを忘れない。自分たちがアイドルだから与えられた仕事だと理解している。彼ら自身に才能も努力する根性も、魅力もあるのに悔しい思いは常につきまとうだろう。実際、彼らはジャニーズ事務所のアイドルだからきっかけを貰うことも多い。どんなに努力しても、才能があっても仕事に結びつかない人も無数に存在する。

 

Twitter文学賞には驚くほど短期間で加藤君に票が集まっていたのだろう。これまでの賞の趣旨に反する結果になりそうだと主催者側が感じるほどに。主催者側からメッセージが発信され、加藤君の作品をTwitter文学賞の対象とするかしないかでファンに議論が巻き起こる。主催者側を非難したり、批判する呟きも多く見た。ネットに書かずとも複雑な想いを抱えた人も多かったはず。

とても残念な流れだった。過去の総票数が大きくない賞だから価値がなかったと発言する声も見た。他の誰かの大切なものを、自分が好きなものを大義名分に振りかざして傷つけて良いわけじゃない。

個人の感覚、受け取り方は千差万別。自分の大好きな人が侮辱された気持ちになったのかもしれない。受け入れてもらえない気持ちになり悲しかったのかもしれない。誰もが投票できるはずのイベントなのになぜ線引をされたのかと憤った方もいるだろう。

 誰も悪くないのだ。

みんな自分の好きな世界を守りたい。大切に思っての行動だったのだと思う。

誰も悪くはなかった。

お互いがお互いの領域への認識が異なった。

 

Twitter文学賞が毎年開催されていたのは知っていた。まだ世間に見つかってない、けれど本が大好きで多数読破している方々のオススメの作品が並ぶ、そういう催し。書店員中心の本屋大賞とも違う。私はそこまで本に詳しくないので参加はしていない。結果を覗きに行くことはする、その程度。

瞬く間に集まる大量の投票は主催者側に組織票とみなされたのだろう。各個人が動いた結果が無自覚にアイドル加藤シゲアキ君のファンという組織で動いたことに変わりはない。

前置きもしたが、ジャニーズファンの分母は大きい。個人が何気なく行動しても、多くの人が賛同していくと強大な力になる。SNSの影響力はとても大きい。

NEWSファン界隈でこんなにTwitter文学賞への呼びかけ運動が起きたのは初めてのように思った。賞の趣旨や目的を果たして理解しているのか不明な層まで「シゲに投票したよ!」と呟いている。その層はどこでTwitter文学賞という催しを知ったのだろうか。

 

きっかけはきっと些細なことだったのだ。

影響力の強い方がたまたま催しを知り投票した、拡散した。誰かがたまたまTwitterのタイムラインで見かけて興味を持った。おそらくたまたま知って、加藤君がランクインできるなら投票したいというファン心理が大きく働いただけ。誰もが加藤君を好きな気持ちから動いたのだ。

最近、SNS上で一般投票の各イベントにNEWSメンバーをランクインさせたい、させようと呼びかける声を見かけることが増えた。一般投票可能なイベントの難しいところだ。分母が大きい集団は他の領域をいともたやすく壊すことができる。悪意無く。

組織票と受け取られてしまう所以かもしれない。

 

加藤君本人から彼のWeb連載のコーナーでTwitter文学賞の件で発言がなされた。

ジャニーズタレントからの直接的なお願い「しないで欲しいこと」のパターンだった。

彼の言葉で、全ての人を否定せず、丁寧に発信してくれた。読んでいただける方は直接彼の言葉を読んで欲しい。残念だけれど規約もあり、ここに転載は出来ない。

Twitter文学賞に関わる方々は加藤君の作家としてのお仕事においてお世話にもなり、大切な方々だと触れていた。その大切な方々の領域を自分のファンが悪意無く荒らす結果となり、攻撃しようとする層まで現れる。加藤君にとってはファンも大切なのだ。

とても苦しんだのだろうし、作家としての自分の立場にまた向き合って自己評価を下げていなければ良いなとさえ思った。彼がSNSでの騒動を見ていたのかもしれないと思うと胸が痛かった。もし関係者から直接知らされていたら、色々考えてしまった。Twitter上の話題は綺麗なものばかりではなかった。その中心が自分の作品なのだから、彼の気持ちを想像するだけで切ない。

加藤君は自分の作品をTwitter文学賞に投票しないでほしいとはっきり形にしてファンに伝えてくれた。全て無効にしてほしいと。その理由もとても丁寧に語られていた。有料会員のみが読むことが可能な場所だから、自分のファンに向けてだ。

その発言は勇気のいることで、ファンと真摯に向き合って、はっきり言葉にしてくれる加藤君の姿勢をとても尊敬している。誰にでもできることではない。不器用だけど真面目で、真っ直ぐな加藤君は素敵だと思う。

この発言をすることで、少なからずとも彼がSNSの状況をチェックしているとファンに知らしめる結果にもなる。自分の行動を振り返って落ち込む人、納得がいかない人も現れるだろう。

どうしても納得できない人もいたと思うが、一瞬のうちにトラブルを収束させるだけの力を持つ発言だった。Twitterで表立ってTwitter文学賞を批判する人は目立たなくなった。

後日、Twitter文学賞について詳しく調べて拡散してくれている方も多数いた。素晴らしいリサーチ力と解説能力。こういう形での影響力は素敵な方向に作用した時、強い。

今回のことは誰も悪くないけど、とても難しい。

こちら側は無自覚に大きな力を持って相手の領域に踏み込んでしまった。

相手も自分の領域を守るのに必死になった。

どちらも好きなもののためだ。

みんな好きな気持ちから動いたのだ。

私も投票したファンが悪いことをしたとは捉えていない。加藤君もそこは受け止めてくれていると思う。ただ、分母が大きい集団が深く考えず行動することによる影響の恐ろしさは感じた。

 

ジャニーズファン=面倒だと世間に解釈されないためにも、なにか世間に影響を与えそうな催しに参加する場合は慎重に考える自分でいたいと改めて感じた一件だった。

最近個人的に感じているモヤモヤが残念な結果に結びついてしまったパターンだとも。

手当たり次第に好きなものを売り込む事は必ずしも良い結果を生み出すわけではない。新規開拓は相手の領域を荒らすことと同意ではない。肝に銘じる。

大好きな彼らを売り込みたいけど、方法を誤ったら逆効果で、ファンの行動がタレント自身のマイナスイメージに結び付く。

 

加藤君はいつか正当に彼の作品が評価される日が来ると思う。一般票ではなく、書評家や作家陣が選考する場所で。アイドルがお遊びで書いた作品だなんて彼の本を読めば思わないはず。荒削りだけど瑞々しい、繊細で美しい世界がある。本に携わる方に、執筆される方に客観的に正当に評価してもらいたい。ファンの声を抜きに、作品を見てもらいたい。文学界にも多数才能を評価してくださっている仲間がいるだろうし、タイプライターズという番組にも繋がっている。

いつか彼が心から胸を張って作家だと名乗れる日が来て欲しい。自分の立場を理解している彼だからこそ。

作家デビューのきっかけはアイドルが小説を執筆したかったこと。アイドルだけれど加藤君は兼業作家として胸を張れるだけの作品を現在進行系で生み出している。作家には違いないのだ。

作家加藤シゲアキから彼を知り、こんな活動しているんだとNEWSに結びつけた本好きのファン層だっていると思う。作家加藤君出のファンだなんて素敵すぎる。先にアイドル加藤君を知ってしまっていた自分はそうなれないけど、素敵なことだ。こんな素敵な作品を書く人がキラキラしたアイドルだなんて、と新鮮な驚きがあったと思うから。

 

加藤君の生み出す作品は素晴らしい。手越君も海外へジップロックに入れて持ち運ぶくらいには面白いのだ。

この記事をアップしたからといって、誰かを批判したり貶したい気持ちからではない。

自分への戒めとして、教訓としてこの気持ちをまとめて残しておきたかった。それだけ。